2014年10月19日日曜日

坐法としてのアーサナ

今回の禅の旅では本格的に坐禅と応量器作法を実践させて頂いた。

坐禅は一炷(いっちゅう)といって40分(線香が一本燃え尽きる時間)が基本。10分休憩を挟んで二回座った。

座り慣れてないと40分はなかなか長くて初めは皆きつい〜という感想、でも思ったんだけど日々ヨガを練習してる我々はかなりアドバンテージがあるハズ。

だって一般のひと、とくに男性はまずパドマが組めなかったりするもんね。

各々、首が痛いとか脚が痛くなるとかブツブツ言いつつも、それは「スプタで腰が痛くなっちゃう」「えー、私は首だよー」とか言ってるのと同じレベルで、まず「それなりにできてる」「40分足を崩さずに結跏趺坐で座れる」スタート地点に立ててることはすごいことではなかろうか。

マイソール東京から参禅、アシュタンガ10年選手の美女Mちゃんはそのあまりに美しい坐禅姿に、我らが禅のグルジ・笹川老師が後ろで暫く合掌礼拝していたほど。

そんな美女アシュタンギの美坐法を目にあたりにしたせいか、笹川老師はヨガにも興味を示してくださった。

老師いわく只管打坐でひたすら座りまくる禅僧が腰を悪くすることは珍しくないらしい(!)

我々禅僧もヨガを取り入れないといかんね、と仰っていた。

実際、老師は正しく座れる身体づくりのためにストレッチや水泳をされているそう。

坐法としてのアーサナ練習の効能を改めて思った。

よく、アシュタンガヨガは目的も意図もなくひたすら練習するもの、とかいうけど副産物として得られる身体的な効果はやっぱり素晴らしい。

「われわれに必要なのは、鋼鉄の強さであり、同時にまた、その柔軟さである。(中略) そういう身体は、いつも健康で緊張がない。そういう身体で瞑想すれば、座ると同時に身体のことを忘れてしまう」

インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラより


0 件のコメント:

コメントを投稿