2014年10月29日水曜日

太陽礼拝のススメ、ロマンロラン

ロマンロランの「ジャン・クリストフ」より。
全部ハイライトしたいぐらいいいこと言ってます。

“「信じていないとしたら、生きていられないはずだ。だれでも信じてるものだ。祈るがいいよ。」
「何を祈るんです?」

真赤な冷たい地平線に出かかってる太陽を、ゴットフリートは彼にさし示した。

「日の出にたいして、信心深くなければいけない。
一年後のことを、十年後のことを、考えてはいけない。
今日のことを考えるんだよ。
理屈を捨ててしまうがいい。
理屈はみんな、いいかね、たとい道徳の理屈でも、よくないものだ、馬鹿げたものだ、害になるものだ。
生活に無理をしてはいけない。
今日に生きるのだ。
その日その日にたいして信心深くしてるのだ。
その日その日を愛し、尊敬し、
ことにそれをしぼませず、
花を咲かすのを邪魔しないことだ。
今日のようにどんよりした陰気な一日でも、それを愛するのだ。
気をもんではいけない。
ごらんよ、今は冬だ。
何もかも眠っている。
がよい土地は、また眼を覚ますだろう。
よい土地でありさえすればいい、
よい土地のように辛抱強くありさえすればいい。
信心深くしてるんだよ。待つんだよ。
お前が善良なら、万事がうまくいくだろう。
もしお前が善良でないなら、弱いなら、成功していないなら、
それでも、やはりそのままで満足していなければいけない。
もちろんそれ以上できないからだ。
それに、なぜそれ以上を望むんだい?
なぜできもしないことをあくせくするんだい? 
できることをしなければいけない……我が為し得る程度を。」 ”

ALS ICH KANN (I do as I can) 


みなさま良い一日を。

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